板物素地と塗の製作過程

三段重の例でご説明します。

(1)パーツの作成

材料は朴(ほお)の木やシナ合板です。

良く吟味し充分に乾燥させた後、カンナなど色々な道具を用いてパーツを作り上げます。

(2)組み立てと補強

重箱形に組み立てた後、「隅木」(すみぎ)を四隅に張り付けて補強します。

(3)隅木(すみぎ)入れ

 重箱形に組み立てた後、「隅木」(すみぎ)を四隅に張り付けて補強します。

(4)角丸め

カンナをかけて角に丸味を持たせます。

(5) 桟(さん)付け

蓋や身の裏に桟(さん)をつけると、三段重の素地が出来上がりです。

(6)木固め(きがため)

 生漆(きうるし)を塗り目止めをします。

狂い(木の捻れ)を防ぐ効果もあります。

(7)錆付け・錆研ぎ(さびつけ・さびとぎ)

錆付(さびつけ)をし、錆下地の乾燥後、凹凸をなくすために研ぎ上げます。

錆は、漆と砥の粉(とのこ)を混ぜたものです。

(8)中塗り・中研ぎ(なかぬり・なかとぎ)

漆を塗ります。

乾燥後、漆の密着を良くし、平滑にするため研ぎ上げます。

(9)上塗り(うわぬり)

ホコリや塗ムラのでないように気をつけながら、上塗(うわぬり)をします。

塗り終えると、乾燥風呂(かんそうぶろ)に入れて、均一に乾燥するために、時々上下を反転します。

(10)

 (7)(8)(9)の工程は、内外、各面毎に分けての繰り返し作業になります。

 

Info

所在地・連絡先

965-8691 会津若松市大町1-2-10

白木屋漆器店内

Tel: 0242-22-0203

Mail:info@shirokiyashikkiten.com

展示内容

会津塗の工程と主な技法、用具など

開館時間

Open

  • 9:30a.m.-5:30p.m.

Calender 2022

  • 1-7月・12月: 水曜定休日
  • 4月1日 休館
  • ゴールデンウィークは無休
  • 8-11月: 無休
  • 12月30日-1月3日 年末年始休館